YOSSY
サラリーマンのスノーボーダーたちを繋ぐ存在になる
サラリーマンを代表する“公務員”という立場で、サラリーマンスノーボーダーへメッセージを発信し続けるYossy。彼は、Lehmansのコンセプト“サラリーマンの休日を豊かにデザインする”を一番に体現している存在なのかもしれない。
◆右も左も分からず飛び込んだ雪山
Yossyのスノーボードとの出会いは、高校卒業後に1泊2日で行ったスノーボード旅行だった。
「その当時は、みんなが初心者だったので何も分からなかったんですよね。ゲレンデで他の人にスノーボードの履き方を聞いてました。しかも、リフトの乗り方もよく分からず不安だったので、ゲレンデを歩いて登った記憶があります(笑)」
だが、小学生のときにスケートボードをやっていたことが功を奏してか、一度滑ってみると人よりも上達が早いことを実感した。スノーボードは「自分にあってる」と実感し、毎年冬になると雪山に足を運ぶようになった。
当初は滑り方もよくわからないまま滑っていたため、直下(ちょっか)るスピード感に心地よさを覚えたという。なんとも怖いもの知らずの彼だが、今ではハイオーリーの大会で入賞圏内になるほど実力をつけている。
スノーボードを始めてからかれこれ10年が経過するが、Yossyにとってスノーボードとはどういった存在なのだろうか。
「スノーボードはお金がかかるスポーツなので、仕事を頑張るための原動力になっています。夏の間は『冬に向けて仕事をするぞ!』、冬になったら『週末まで頑張ればスノボにいけるぞ!』といった感じで、スノーボードのために日頃からモチベーションを保ちながら仕事をしています。
昨シーズンはなかなかスノーボードに行けませんでしたが、今シーズンからは徐々に復帰していきたいと思っています。」
◆公務員という顔、一児のパパという顔
Yossyは母子家庭で育ったという。あまり裕福ではなかった家庭を顧み、高校卒業後は周囲が大学進学をする中で、安定した公務員になることを志した。専門学校に通い、半年間で見事公務員試験に合格を果たした。
公務員になった当初は、住民票や税金を扱う部署に配属された。法律に沿って決められた作業をこなす、所謂”お堅い”業務をこなす日々であったが、最近では仕事内容もガラッと変化したそう。
「事業系の部署に異動し、市民の皆様の健康寿命を伸ばすためのイベント企画をしています。自分の意見がダイレクトに反映できて、それに対する感謝の声も聞ける仕事なので、やりがいを感じながら働けています。」と、仕事もプライベートも充実している様子だ。
普段の空き時間の過ごし方についても聞いてみた。
「ボディメイクは大事だと思っていて、スノーボードにいった時に風呂場で恥ずかしくないような体づくりをしています(笑)」というYossyは、自宅にダンベルとベンチを備えていて、普段から自宅でトレーニングに励んでいるという。
また、昨年冬に子どもを授かり、新たに“パパ”としての一面をもつようになった。「娘の成長を間近で見れるのは楽しいですよ」と、子育てに励むLehmansで唯一のパパは笑顔で語った。そんなパパには1つの夢があるそうだ。
「子どもをスノーボードに連れて行きたいですね。あわよくばスノーボードにハマってもらって。自分が歳を取った時、我が子がビュンビュン飛びまくってくれていたら、親としては冥利につきますね。」
◆サラリーマンスノーボーダーたちへの想い
昨年のシーズン中、Lehmansライダーの間でスノーボードを製作する話が上がっていることを耳にした。この話が本格化する中、Yossyも正式にLehmansに加わることになった。
公務員という仕事柄、報酬を受けとることはできないが、仕事後の空いた時間を有効活用してLehmansのSNS運営を手伝っている。サラリーマン目線での意見は、Lehmansの意思決定に役立てられているという。
「たまの休日にしか行けないスノーボードだからこそ全力で楽しんでもらう、というLehmansのブランドコンセプトにはすごく共感しているんです。」
一般的なサラリーマンスノーボーダーは、スノーボードをする頻度が多くないため、その日のコンディションに合わせてスノーボードを選べるよう、いくつものスノーボードを所有するのは難しい、というのが実情だ。
「でも、Lehmansのスノーボードは、普段なかなかスノーボードに行けないサラリーマンにとっても比較的手の届きやすい価格設定にしています。こういった意味では、サラリーマンたちに寄り添えているな、という感覚がありますね。」
その上でYossyは、Lehmansをサラリーマンスノーボーダーたちを繋ぐ存在にしていきたいと語る。
「Lehmansは、サラリーマンスノーボーダーの在り方を発信できるツールになると思います。そこに共感してくれたスノーボーダーたちがLehmansの板を履いてくれて、ゲレンデでセッションしたり、輪が広がったりすればいいなと思います。」
「確かに、車で片道1-2時間かけてゲレンデに行って、滑って帰ってきたら次の日から仕事というのは心理的なハードルが高いと思います。でも行ったら絶対に楽しいんですよ。
スノーボードから離れてしまった人たちを、Lehmansがきっかけとなってゲレンデに復帰してもらうような後押しをする存在になりたいですね。」
まずは多くの人にLehmansの存在を知ってもらえるよう、SNSでの発信に一層力を入れていくという意気込みをみせた。
◆家族のように気の置けない滑り仲間
Taigaと出会うまで、Yossyは年に数回スノーボードにいく程度だったという。スノーボードは単なる趣味の一つで、いわば飲み会の延長線上のような存在だった。
Yossyが通った小中学校の同級生とTaigaが偶然知人であったことが、Taigaと出会うきっかけとなった。彼の地元仲間にTaigaが加わりスノーボードに繰り出した。
それからは、Taigaを中心としてスノーボードのコミュニティーが派生していった。スノーボード仲間が増えていくにつれ、自然とスノーボードに行く頻度も高くなっていった。
今では、スノーボード仲間とは彼にとって“友達よりも家族に近い感覚”をもっているそう。
「学生時代の仲間だと、普段たまに集まって飲みに行くことってあると思うんですよ。でも、スノーボードで知り合った仲間だと少し違くて。
オフシーズンの時はあまり顔を合わせないですが、シーズンになった瞬間、一斉に山で集まって、普段よく顔を合わせていたかのようにみんなでワイワイと滑り出すんです。共通の趣味であるスノーボードという存在がみんなを繋いでくれていると思います。」
久々に再会するのに何も居心地の悪さを感じないという点は、確かに家族のような存在だ。Lehmansの気の置けない仲間たちと、どのように遊び、どのようなビジネスを誕生させるのか、今後を楽しみに見守りたい。
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■一問一答プロフィール
メインスタンス:24,-12
スタンス幅:52
使用バインディング:Flux ds
使用ブーツ:thirtytwo
ホームゲレンデ:(特になし)
好きなロケーション:ピーカンに映える樹氷
幸せな瞬間:雪山見上げた時
必殺技:ハイオーリー
尊敬するスノーボーダー:Danny Davis、doggy(笠原啓二郎)
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[インタビュー・執筆:安井一輝]